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生活の工夫

運動障害

ALSの運動障害があらわれる部位や程度は、患者さんごとに異なります。緩徐に進行する人もいますが、なかには症状の進行が比較的速い人もおり、進行する機能低下を見据えた早めの対応が必要となります。
ここでは、歩きにくくなったり、手や腕が動きにくくなったりしたときに、日常生活のなかでできる工夫や補助器具について、さらに障害が進んだときに必要になる車いすや電動ベッドの導入、住居・介護態勢などの療養環境の整備についてもご紹介します。
このサイトを参考にしながら、個々の患者さんの症状に合わせた最適な方法について、患者さんとご家族・介護者などで一緒に工夫をしてみましょう。また、生活上のどんなに細かなことでも、主治医の先生や理学療法士に相談してみることが大切です。

歩きにくいと感じたら

早めに杖の使用を

脚の筋肉が弱くなり、歩くのにからだのバランスが保ちにくいときは、杖を利用しましょう。歩くことはよい運動にもなり、継続することに意義があるので、なるべく続けましょう。
持ち運びに便利な折りたたみタイプのものなど、使用目的やからだの状態に合わせて選んでください。
主治医の先生や理学療法士に相談して選びましょう。
一本杖・ロフストランド杖・多脚杖

手すりの取り付け

まだ症状が軽いうちに、生活動作に従って、寝室、廊下、浴室、トイレ、階段などに手すりを取り付けると転倒防止に役立ちます。どの高さでも握れるように、手すりを縦につけるとよいでしょう。
手すりの例

浴室の工夫

浴室で転倒しないように、早いうちに、すのこなどを敷いて段差をなくす工夫をすると安全です。
また、座ってからだを洗えるシャワーチェア(車輪が付いたもの)があると、車いすを使用するようになっても、このイスに移動してからだを洗えるので便利です。シャワーチェアを選ぶときは、車輪、背もたれの高さ、アームレスト(肘かけ)、フットレスト(足のせ)、全体的な大きさなどを考慮して、主治医の先生や理学療法士に相談しましょう。
すのこ・シャワーチェア

トイレの工夫

立ち上がったり座ったりする動作がむずかしくなるので、洋式便器のほうが使いやすいでしょう。改造が不可能なときは、和式便器にかぶせて腰掛け式にできる便座があります。理想的なのはシャワー付き便座です。地域によっては市区町村が費用の一部を負担してくれるので、担当窓口に問い合わせてみてください。
和式便器にかぶせて腰掛け式にできる便座