米国におけるメンタルサポート実情

第2回「米国における筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者への心理的アプローチ」の概要

ヘルスケア専門家のための原則

1.病気が患者と家族へ与える影響をわかりやすく説明し、ショックをやわらげる。
  ・文書化した資料やデータを使って、明快で簡潔な情報を提供する。
  ・患者の心理を解明し、サポートする。
2.家族に、自分たちの問題を解決する力、切り抜ける力があることを信じさせる。
  ・症状への対処の仕方を指示する。
  ・家族に問題解決の技術を実地に教授し、援助する。
  ・彼らの実際の行為について意見や感想を述べる。
3.家族が病気をどう捉えているかを検討評価する。
  ・患者が望みを持って、前向きで協力的な話をするようにさせる。
  ・できるだけ普通の生活をさせる。
  ・家庭内あるいは家庭外の財源・資源を確認する。
  ・地域社会の臨床医、書物、インターネットを紹介するなどして
   情緒面をサポートする。
4.孤立感をやわらげるため、家族と患者に地域社会と関わるよう奨励する。
  ・サポートグループ、同じ疾患を持つ人々(患者友の会)のサポート、在宅看護
   サービス提供機関、医療介護機器供給業者、宗教団体などの情報提供。
  ・明快で簡潔な医療情報、医療資源を提供する。
  ・ALSについての文献、総合医療チームの介入の手引き、病気の進行と
   介入に関する教育的資料、ALS患者名簿。
  ・発症以前の家族の役割を聞き出し、病気になってもずっと変わらないことを
   理解させる。
  ・家族としての強さと弱さを見きわめ、家族の中で互いにサポートし合える方法を
   家族が理解する手助けをする。
5.患者が関与できるうちに、家族と患者で今後のことを計画するよう奨励する。
  ・延命処置方法の確認、組織提供、音声合成のための特殊器具の使用、環境の管理、
   車いすなどによる移動、左右の前腕補助装具。